Special Interview : 影山英男さん

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Special Interview : 影山英男さん

フィリピン英語という素材を使った新しい学習方法を提案。


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教育者 Hideo Kageyama 隂山 英男 さん

 

1958年生まれ。日本の教育者。立命館小学校校長顧問、立命館大学教育開発推進機構教授。安倍内閣の諮問機関「教育再生会議」委員、大阪府教育委員会委員長を歴任。小学館の通信添削学習「ドラゼミ」総監修者。NPO法人日本教育再興連盟代表理事、徹底反復研究会代表に就任。その他、全国各地で学力向上アドバイザーも務める。著書多数。


Q.すでに何度かセブ島留学をされているとお聞きしましたが、今回来られた目的を教えてください。

 

そうですね。実は今までQQEnglishでもう4回留学をしているんです。今回の目的はITでの留学。コンピューターを学校教育でどう生かすのか?という点です。今はICT教育の推進懇談会に参加したり、佐賀県の改善委員会で提言しています。 いよいよ日本でも本格的に小学校から英語を教えるようになります。今は小学5年生から「外国語活動」として授業を実施しているだけですが、2020年より本格的に週3回、英語の授業が始まります。 将来的に電子黒板を使ったダブルティーチャーでの授業(電子黒板の向こう側にフィリピン人講師を立たせ、実際の教室には日本人の先生。2人の先生で英語を教える)といったITとの融合も一部では実際に考えられています。 これらを踏まえて、今回、生徒1人1人にオンラインでフィリピン人の先生をつけ、マンツーマン授業を福岡県、佐賀県にある公立の学校で2015年の秋から実験的に導入を開始しはじめています。 文部科学省(以下、文科省)も普段はそういったことに関してなかなかOKを出さずブレーキをかけられるような事が多かったんですけど、今回に関してはむしろ「早くやって結果を教えてください。」という感じで逆にアクセルを踏ませるほど、国も英語の教育に関してアグレッシブに動いています。


Q.文科省や日本を支える50代、60代の現役の方々からは、セブの留学に対して「治安が良くない」「フィリピン人の先生なんて…」という、ネガティブな懸念点はなかったんでしょうか?

 

そういった事は特になかったですね。フィリピン、東南アジアの価値の増大もあるし、日本の文科省も「ネイティブほどの英語力は求めないし、ネイティブほど話す必要性もない。フィリピンの公用語レベルがちょうどいい。」という認識に変わってきています。 フィリピン人の使うシンプルでわかりやすい英語こそが私たちが学ぶべき公用語である、という考えがようやく日本にも浸透してきたんだと思いますね。 最近になって「グロービッシュ」という言葉、考え方が出てきました。ネイティブ英語ではなく、いかにいろんな価値観の人たちと話せるかが大事。 実際、イギリス人やアメリカ人の英語は、英語を話せる国のひとすら理解できない事がある。いわゆる「ネイティブで話す英語」よりも、世界共通語としての英語が必要。という認識が浸透しはじめているんです。


Q.日本人がフィリピン人の先生から学ぶ魅力についてどのようにお考えですか?

 

まず、フィリピン人の先生は底抜けに明るい。日本の教育はまじめすぎて逆に教育の本質を歪めてしまっています。 集中させる=プレッシャーを与える=緊張させる。になってしまい、本来伸びるはずの子を伸びない状態にして放置してしまっています。これは、非常に良くない。 しかしフィリピン人は「とりあえず話してみなよー♪」という気軽なノリで、日本人には足りていない部分を補ってくれます。そういった点でもフィリピンの先生はすごくいいと思っています。 文科省も2020年の東京オリンピックに合わせてグローバル化していくというところで、英語学習を進めないといけないという事はわかっているんですが、実際どういう英語学習が効果的なのかまだわかっていない状態。文科省直轄化の実験校が20校、文科省公認の実践地区が200地区、それと関係なく実験させてくださいと言っている学校が1500校ほどもあります。 文科省としてもどんどん勝手にやってもらってその中で効果があったものをやります、という考えなんですね。 つまり、フィリピンを使って日本の子供の英語を伸ばしていく、という土壌は整っていると言えます。 ただし、日本のカリキュラムと世界のカリキュラム、そして、フィリピンのカリキュラムがかなりずれてしまっていると感じています。日本の子供たちに効果のあるカリキュラムを用意する事はすごく大事です。 そんな視点から、今回、学研さんと協力して新たにQQEnglishで教科書を作りました。


Q.今回の学研さんと行う新しいプロジェクトとはどういったものですか?

 

この企画は、学研とQQEngloshチームで作った教科書とデータを日本の本屋で買って申し込み、それをカリキュラムとしてオンライン授業をしていくという、新しい勉強方法です。教科書づくりで、面白いと感じたのが、認識の違い。例えば、色の話をする時、日本人には「キャベツはグリーン」でわかるけど、フィリピン人には伝わらない。逆に「マンゴーはイエロー」も、マンゴー自体に馴染みがない日本人には伝わりにくい、ということ。教科書があってはじめて考え方が伝わります。どれだけ適切な英語の教材を用意できるかが大事。メソッド、知識をQQEnglishの講師たちに伝え、それぞれの持ち味を生かしてより良いものを作っていっている。フィリピンの英語を日本で活かすには、日本の色を加えて、日本のこだわりを持ってどんどんアレンジしていくことが大事。日本は2012年国際学力調査で世界1位をとっているんです。(義務教育終了時、高校1年の時の学力調査)しかも教育に関しての予算は他国よりかけていない。つまり日本は教育に関して最もいい手法をすでに持っているという事です。これを突き詰めていけば、世界中により良い英語のカリキュラムを伝える事ができます。例えばアメリカなどは母国語が英語だから、「勉強して英語を話す」ということがわからないでしょう。しかし日本は世界共通のカリキュラムを作れる可能性がある。そういったたくさんの面白いプロジェクトがあります。


Q.今後セブ島留学の向かうべき方向性についてどのように思われますか?

 

今後もオンライン英会話、英語留学というのは伸びていくと考えています。セブ島と日本の距離感がすごくいいですね。飛行機で4時間。乗る乗らないで人生が変わるのではないか?と思います。英語を話したいなら、迷う事なく、まずセブに来たらいいと思います。オンライン授業も魅力ですが、継続していく為には、通信教育であるから単調であるという壁を乗り越えないといけないですね。そこでカリキュラムとテキストが必要。日本人はテキストが嫌い嫌いと言いながらも実は好きなんです。結果が悪いと嫌だから嫌いと思いがちですが、自分の成長を測れるという意味で大人になってから漢検を受ける人なども多いのが日本人です。英語を学ぶ為に英語を勉強する、ではなく、英語を使って地理を勉強する、などの方がいいでしょうね。まずは面白いと感じる事が大事。面白ければ集中力もUPするし頑張れます。その仕組みづくりにより取り組まれると魅力的になっていくと思います。フィリピン英語の価値を上げる為には、もっとフィリピン自体の価値を上げていく必要があると思いますね。

 

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