ジョリビー

image (86)ジョリビー

フィリピンを代表するファーストフード店


あなたの町にジョリビー。セブ島 最北はボゴ市、最南はカルカル市、西はバランバン、トレド。マクタン、セブ中心部には30ヶ所ほど、街のいたるところに点在します。

言わずと知れた、あの赤い蜂のキャラで有名なファーストフードチェーンです。

あ、でもファーストフードとか言ってますけど、全然早くないです

特にショッピングモールとかに入ってるジョリビーは、前に3組くらいしか並んでなかったとしても、注文するまでに普通に15分くらいは待たされます。

ようやく注文しても、もしその商品が運良く作り置きされてなかった場合には、「5分ほどお待ちいただけますか?」とか訊かれて、実際には忘れられたころ、そうねえ、まあ平均20分後くらいにようやく上がってきます。

ちなみに、食べ物が出来るのを待ってる間にはたと隣を見ると、自分より後に注文したお客が、なぜか自分が待っているはずの食べ物をむしゃむしゃ食っている場面に遭遇することもありますが、まあそういう細かいこと文句を言っていてはフィリピンでは生きていけないので「そのうち自分のところにも来るだろう」と心を広く持って構えていれば、もしかしたら1時間くらい経ってから持ってきてくれる幸運に恵まれることだってありますからあんまり気にしないことです。うん、こうやってみんなフィリピンに住むうえで非常に重要なレッスンを学ぶわけですよね。

ま、それはさておきフィリピンのファーストフード業界をリードするジョリビーなわけですが、間違ってもここでハンバーガーなんかを頼んで、「ふーん、ジョリビーってこんなもんか」なんて感想を持っちゃいけませんよ。

郷に入っては郷に従え。ジョリビーに行ったらフライドチキンとご飯のセットメニューを食え、ですよ。

フィリピン人はね、マクドナルドですらフライドチキンとご飯をおかなきゃ勝負にならないと判断せざるを得なかったくらい、ご飯がなきゃ駄目な人たちなんですから。フィリピンくらいじゃないんですかね、マックでハンバーガーよりもフライドチキンとご飯のセットが売れる国って?いや。そもそもマックにその二つが置いてある国が他にあるのかどうか・・・。

で、そのフライドチキンですが、これがね、なかなかどうしてうまいんですよ。クリスピーな衣とちょっと癖のある揚げ油の香りが、なかなか良くてね。もれなく付いてくるグレービーソースはあたしゃ個人的にはあんまり好きじゃありませんが、うちの奥さんなんかはけっこう好んでかけてますな。

まあご飯は渾身の力で握り固めた半練り物と化していますので、団子かおはぎだと思ってグレービーソースをかけて食べるというのも活用法の一つはあります。 そうえば、うちの87歳で亡くなったおじいちゃんもマニラに住んでたんですけど、ジョリビーのフライドチキンが好きでねえ、亡くなるほんの少し前までジョリビーを買ってこさせては食べてましたよ。

87歳の老人をも虜にするとは恐るべきフライドチキンですね。でもまあよく考えたらうちのおじいちゃんは吉野家の牛丼も大好物で、亡くなる3日くらい前に病室でもしゃもしゃ食べてましたからねえ、普通の老人とはちょっとスペックが違っていただけという噂もなきにしもあらずですが・・・。

あ、ちなみにジョリビーは食べたいけど待つのは嫌だというフィリピンにはまるで向いてない性格のあなた、ドライブスルーがお勧めです。どうやらジョリビーにおいては、ドライブスルーのお客を何よりも優先しろという就業規則でもあるらしく、ほぼ待たされることがありません。観光客だから車なんてもってないよ!というあなた、試しに徒歩でドライブスルーの道を辿って行ってみてはいかがでしょうか?

別に長いこと歩くわけじゃなし、店内で15分も待つことを考えれば大したことないんじゃないですかね?

そんなことやったら日本じゃあれですけど、フィリピンでは多分最初ちょっと驚かれて、でもこっちがニヤニヤしてれば向こうも釣られて爆笑して、最終的には和やかなムードのまま普通に商品を手渡してくれそうな気もします。ま、だってフィリピンですから。            @B級グルメ

2009年9-10月号 掲載

 
待ち時間はイライラせず、何人の客がバーガーではなく、ご飯を注文しているかでも数えてみましょう。 サブメュー的存在のバーガー
ぶっちぎり国民的人気商品「チキンジョイ」 今日も笑顔で!いらっしゃいませ~。