アバカ

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アバカの前にアバカなし アバカの後にアバカなし 

abaca (アバカ)
【アクセス】 ヒルトンリゾートから車で3分
【アドレス】 Punta Engano Road, Mactan, Lapu-lapu City
【Open】  12:00-14:30 18:00-20:30
【TEL】   +63-495-3461 or 236-0311


どーもB級グルメです。わかってます、わかってますよ。読者の皆様におかれましては前回のセブポットを読まれて、私が書いてないことにお気づきになりさぞ落胆された方が多かったことでしょう。

その皆様の間で、 『あ~、B級の野郎、あんなふざけた文ばっか書いてたからとうとう編集部からお役御免になったんじゃね?』 『いや、俺の聞いたところによるとこの代筆のチキンリットルさんだとギャラ安いからそっちに鞍替えしたとか。』 『ん~、つーかそれはないよなあ、だってB級グルメなんてノーギャラだし。』 な~んて、根も葉も少しくらいしかない噂が乱れ飛んでいたことは容易に想像がつこうってもんです。

ま、実際には著者が変わっていたことに気付いた人間なんて全読者の2%もいなかったというのが本当のところでしょうが、まあそういうプライドをいたく傷つけられる事実には目をつぶって、今回のレストランの話にでも無理やり持っていくのが大人の作法というものですよ。

はい、で、アバカ。知ってます?えーと、アバカを一言で表現するならなんだろう。うん、まあセブのナンバーワンレストランってとこでしょうね。え?なんでそんなレストランを今まで紹介しなかったのかって?簡単です教えたくなかったからです

じゃあなんでいまさら載せるのかって?ああ、これまた簡単ですよ。自分の書いたことにまるで影響力ないってことにいまさらながら気づいたからです。

アバカは高級ブティックリゾートでもありまして、レストランは宿泊客でなくとも利用可なのですが、まあその雰囲気の素晴らしさはセブのそのほかのレストランとは一線どころか軽く八十二線くらいは画するところです。

オープンエアーなのでちょっと暑く感じる時もありますし、蚊に悩まされることもありますが、そういった欠点はまあ重箱の隅をつついてるようなもんですな。

ここに連れて行ったお客さんから『セブにもこんなレストランがあったんだ!』という声をよく聞きますが、むしろ、アバカと同じかそれ以上の雰囲気を持つレストランって、世界を探してもなかなかないんじゃないですかね。

まあどんだけいい感じなのかは写真や文章では十分に伝えられないのが残念です。 料理はインターナショナルで、メニューはしょっちゅう変わります。

どの料理をとっても美味しく、パンやピックルス、果てはオリーブに至るまですべて自家製というこだわりぶり。

一皿のボリュームは結構多いので、四人くらいのグループならば、前菜を2種類ピザを1種類パスタ1つメイン1つデザートプラッター1つ、で十分でしょう。料理の値段はもちろん高いわけですが、この料理をこの雰囲気の中で、シャングリラのレストランなんかと同じくらいの料金で食べられることを思えば文句を言っては罰が当ろうというものです。

“セブにもこんなレストランがあったのか!”というよりは“セブでなければありえなかった”奇跡のレストラン『アバカ』”、まだ行かれたことのない方は、是非一度足を運ばれて、アバカを体感なさることを強くお勧めします。  @B級グルメ
2009年7-8月号 掲載

 

Braised Shortrib p925 Jason Salad p465