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フィリピンに不法滞在していた日本人女性を国家捜査局(NBI)の捜査員が、その弱みに付け込んで拉致し、高額な身代金を受け取っていた事件で、NBIのガトドラ局長が解任された。
当初、NBI側は日本人女性に求められてNBIの施設で保護していただけと主張していたが、その後の調べで女性が偽証を強要されていたことが明らかになった。そもそも外国人の不法滞在は入国管理局の管轄であり、NBIの介入は違法であると指摘されていた。
さらにNBI本部の複数の捜査員が、フィリピン国内で日本人女性を匿っていたフィリピン人一家から600万ペソ(約1000万円)の現金を脅し取っていた事実も明らかとなり、その金額の大きさからガトドラ局長の関与や監督責任を追及する声が強まった。
政府機関の腐敗一掃を掲げるアキノ政権にとって、大きなイメージダウンは免れない事件だけに、この問題を重要視したアキノ大統領は、司法省にガトドラ局長の解任を命じた。さらに今後、NBIの浄化のために大規模な組織改革を行う方針も示した。
ガトドラ局長は事件への関与を否定しており、反論の機会を与えられなかった突然の解任を不服とし、法廷で争う姿勢を示している。 問題の日本人女性は、2009年にフィリピンに入国したが、空港で入管を通過しないなど、何者かの協力を得て不法に入国した疑いが持たれている。地元メディアは、この女性が日本でヤクザに命を狙われ、フィリピンに逃亡してきたと報じている。
NBIは米国の連邦捜査局(FBI)に相当する司法省傘下の捜査組織で、重大犯罪を扱い、強い権限を持つ。 |