フィリピンでは、他の国と比べて比較的容易にリタイアメントビザを取得することができるのが魅力です。
※2025年9月1日より、取得可能年齢が引き下がり、40歳から取得可能となりました!
下記のように幅広くさまざまな方がリタイアメントビザを取得しています。
・お仕事を退職された後のフィリピン移住や長期滞在を考えてるシニア世代
・フィリピンに親子移住をされるご家族
・フィリピンでビジネスや仕事をされる方々
・将来の為に拠点を増やしておきたい方
…と幅広い方々が、フィリピンのリタイアメントビザを取得されています。
※フィリピンリタイアメントビザについての内容の詳細はこちらを合わせてお読みください。
【リタイアメントビザ】フィリピン・セブ島で永住権を取得する方法
ちなみに、フィリピンのリタイアメントビザSRRVの正式名称はSpecial Resident Retirees VISA(特別居住退職者ビザ)です。
そこで今回は、【フィリピン退職庁】の公認マーケッターでもある、セブ島でのビザ取得や移住関連のサポートをしている ”ハテナソリューションズ( The Hatena Solutions Inc.:実務サポート業を行うセブポットのグループ会社)”のビザ担当、ゆみこさんに直撃インタビュー!
フィリピンのリタイアメントビザの知りたかったあんな事やこんな事を伺ってみました♪
目次
■取得するメリット |
そもそも
リタイヤメントビザを取得するメリットって?
セブポット:ゆみこさん、本日はよろしくお願いします!
ゆみこさん:よろしくお願いします☺
セブポット: セブ島ではリタイアメントビザを取得する人がとても多いと聞いてますが、そのメリットを教えて下さい!
ゆみこさん: メリットは多数ありますが、ざっと挙げると・・・
◎ 永住権が取得できる ◎ 他国と比べて預託金額が低く、取得しやすい ◎ ひとつの預託金枠で最大3人(同伴家族として配偶者と21歳未満の ◎ リタイアメントビザなのに、 ◎ 預託金をコンドミニアム購入などに転用可能(ビザのカテゴリーによる) ◎ ACR I-card取得および出国税の免除 ◎ 旅行税の免除(滞在期間が1年未満の場合) ◎ 入国管理局のECC(出国許可証)の免除 ◎ US$7,000までの身の回りの品々の無税輸入が可能 ◎ キャンセルした場合は預託金が返金される
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このような点がメリットと言えますね。
セブポット: こんなに沢山、メリットがあるんですね!多くの方が取得するのも納得です。
リタイヤメントビザを取得したけど
キャンセルはできるのでしょうか?
「永住権を取得できる」ということですが、もしリタイアメントビザが不要となった場合はどうなるのでしょうか?
ゆみこさん: ビザを取得後、さまざまな理由でフィリピンに滞在する予定が無くなった方はたくさんいらっしゃいます。
その場合は、キャンセル手続きをする事でビザを破棄することができ、預託金もきちんと返金されます。
セブポット: それなら、事情が変わっても安心ですね!
リタイヤメントビザで
親子移住もできる
預託金と言えば、フィリピンは他国と比べて預託金額が低いとありましたが、大体いくらくらいなのでしょうか?
ゆみこさん: 預託金額は年齢やカテゴリーによって異なるのですが、15,000USD~50,000USDですね。リタイアメントビザを申請する前に、PRA(フィリピン退職庁)指定の銀行口座に送金する必要があります。
セブポット: 15,000USD~50,000USDなら、確かに手が届きやすい金額ですね。
預託金をコンドミニアム購入などに転用できるというのも良いです。
ゆみこさん: そうですね。
投資転用できるコンドミニアムは既に完成している物件か、PRA(フィリピン退職庁)が提携している建設中の物件に限られる ので、その点だけご注意ください。
セブポット:「ひとつの預託金枠で最大3人まで取得可能」とありましたが、これは一体どういう…?
ゆみこさん: リタイヤメントビザでは、ご家族3名がひとつの預託金でビザを取得することが可能 なんです。
(4人目からは1人当たり15,000USDが追加で必要になります。)
なお、ご家族に含まれるのは申請者の配偶者、または20歳以下の子どもです。
セブポット: それなら親子移住の方も安心ですね!
ゆみこさん: そうですね。親子移住が最近増えているのも、こういったビザのおかげかもしれません。
セブポット: 15,000USD~50,000USDと、金額に幅があるのは何が違うんですか?
ゆみこさん: カテゴリーと年齢によって違います。日本人の場合は、大きく分けると3種類です。
①40~49歳:50,000ドル
②50歳以上:30,000ドル
③年金受給者:15,000ドル
…となっています。
そのほかに
魅力的なポイントは?
セブポット: 「旅行税の免除(滞在期間が1年未満の場合)」とありましたが、労働ビザのように入出国時に税金がかかったりはしないのでしょうか?
ゆみこさん: はい。滞在期間が1年未満の場合は旅行税や出国税が免除されるので、他の永住ビザや労働ビザとは違って、それらのお金はかかりません。
片道チケットのみで入国可能なので、往復チケット(フィリピン出国の捨てチケットなど)も必要ありません。
※空港使用料は支払う必要があります。
セブポット: それはいいですね!
労働ビザだと出国する度に2900ペソほど支払わないといけないから、出費がかさむなぁと感じていたんですよ。
リタイヤメントビザ取得時に
気をつけること
では逆に、リタイヤメントビザを持つことでのデメリットはありますか?
ゆみこさん: そうですね、デメリットというよりは気を付けていただきたいことがいくつかあります。
◎ 申請期間中は出国できない ◎ 年会費360USD(3人まで含む)の支払い義務がある ◎ 定期的にリタイアメントビザのIDカードの更新が必要 ◎ 就労の際、ビザは問題ないがAEP(外国人労働許可証)の取得が必要
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セブポット: 申請期間中は出国できないんですね! 申請にはだいたいどれくらいの期間かかるのでしょうか?
ゆみこさん: 通常の申請だと、約2~3ヶ月です。エクスプレス申請だと追加費用はかかりますが、約1ヶ月で取得できますよ。
ただ、フィリピンのお国柄上、不測の事態が発生した場合には予定よりも長くかかる可能性がある ので、時間には余裕を持ってフィリピンにいらっしゃることをお勧めします。
セブポット: 確かに、急に祝日が増えたりする国ですし、何が突然起こるかわからないですよね(笑)
「定期的にリタイアメントビザのIDカードの更新が必要」とありましたが、これはどれくらいの頻度で更新するものなのですか?
ゆみこさん: リタイアメントビザのIDカードはビザ取得時に受け取ることができるのですが、有効期限があり、毎年または2年ごとに更新する必要があります。
セブポット: では、ここからはリタイヤメントビザの申請について掘り下げて質問させて頂きます!
リタイヤメントビザの申請について
セブポット: 他の国のリタイヤメントビザを持っていても申請できますか?
ゆみこさん:はい。他の国の所有ビザは関係ないので、問題ありません。
セブポット: 申請する際に用意するものはありますか?
ゆみこさん: パスポートはもちろんですが、犯罪経歴証明書、預託金の送金依頼書の控え、申請者の条件によって、戸籍謄本や年金証書なども必要です。
詳細は、ぜひThe Hatena Solutions Inc.(ハテナ)まで下記のお問い合わせからご連絡ください☺
リタイヤメントビザを
実際にどのような方が取得されていますか?
セブポット: これまで、ハテナでサポートし実際にリタイヤメントビザを取得された方々について教えてください。
ゆみこさん: 2009年より15年以上リタイヤメントビザ取得のサポートを提供させていただいてますが、最初の頃は退職された方が、第2の人生をセブで過ごしたいという方がほとんどでした。
しかし現在は、退職された方はもちろん、セブでビジネスをする方、若い世代の夫婦や親子で移住されるご家族による取得が増えてきています。
セブポット: 子供に英語を習得させるために、セブへ移住されるような親子やご家族もいらっしゃいますか?
ゆみこさん: はい、たくさんいらっしゃいますよ。
2~3歳のお子さんを連れてセブにいらっしゃり、お子さんが小学校に上がる前までを目安としてセブに滞在される方や、中にはセブが気に入られて、小学校まで進まれる方もいらっしゃいます。
小さなお子さんを連れたご家族にとっては、観光ビザをたびたび延長する手間と時間を省けるリタイアメントビザは、オススメです。
比べてわかる
ビザの特徴
■リタイアメントビザ VS 観光ビザ
セブポット: 色々とリタイアメントビザについて教えていただいた上でこういう事を聞くのもなんですが・・・ 結局、観光ビザと比べるとどちらの方がいいんでしょうか?
ゆみこさん: どちらがいいかは、滞在期間や滞在されるご家族の人数によって異なりますね。
観光ビザは1年間の延長費用が1人当たり約30,000ペソ、もし就学時のお子様がいらっしゃる場合はSSP(特別就学許可)が1年間で約12,000ペソ(学校により異なる)かかります。
ご家族が多ければ、その人数分だけ、これらの費用がかかるので、結構な金額になってきます。
もし就学時のお子様が1人いる3人家族であれば、1年間で約100,000ペソ(約25万円)です。
リタイアメントビザは、キャンセル後に預託金が返金されますので、取得時にかかる諸費用だけを考えると3名で約40万円です。
ビザの取得後も年会費は360ドル(約5.5万円)かかりますが、SSPは免除されますし、1年間の費用は観光ビザよりもだいぶ安いです。
まとめると、お1人なら4~5年以上、ご家族なら2~3年以上、フィリピンに滞在されるなら、リタイアメントビザの方がグッと安くなるのでおすすめです。
観光ビザの延長の度にイミグレーションに行く手間と時間がかからないというのも、お忙しい方や手続きが面倒な方には大きなメリットですね。
■リタイアメントビザ VS 労働ビザ
セブポット: 長期滞在ならやはり観光ビザよりリタイアメントビザに軍配が上がるとのことですが、では労働ビザと比べるとどうでしょうか?
ゆみこさん: 労働ビザは会社が申請するものですので、会社にとってどちらの方が都合が良いか、ということになりますね。
特に小さな会社で労働ビザを取得する外国人が増えてくると、その会社に対する労働ビザの発給がだんだん厳しくなってきます。
(基本的には外国人よりもフィリピン人の雇用を増やしたい、というのがフィリピンの政府機関の考えである為。
※ 何人位まで労働ビザが発給されるかは会社の規模や業種によっても異なります。)
そのような場合、経営者や長く勤務する社員などはリタイアメントビザを取得するようにし、その分、他の外国人の労働ビザの枠を広げるのがおすすめです。
労働ビザは更新の度にさまざまな書類を準備し、手続きには時間と費用もかかりますので、それらを省けると会社の負担も軽くなります。
ただ、預託金を準備する必要がありますので、これからビジネスをされる代表者や経営者の方が利用されるケースが多いです。
セブポット: なるほど、労働ビザに関してはそれぞれの会社に合った選択が必要という事ですね。
色々と教えてくださりありがとうございました!とっても勉強になりました☺
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リタイアメントビザについてのお問合せ
40歳以上でセブ島に住みたい!と思っている人には魅力的なフィリピンのリタイヤメントビザ。
まだ40歳になっていない方も条件がクリアできるように準備が必要ですよね。
リタイアメントビザの申請や取得は、急に必要書類やプロセスが変更になるなど、個人で進めるのは非常に大変です。
ここは、日本人のビザ取得のプロに任せるのが安心。
弊社はセブ島で15年以上、日本人のリタイアメントビザ取得サポートを行っており、セブでの日本人サポート実績は圧倒的No.1です。
セブ島を良く知る日本人スタッフがあなたのリタイアメントビザ取得を日本語で全てサポートいたします。
↑フィリピン退職庁(PRA)長官とHatena(セブポット)ビザサポートスタッフ