フィリピンでは、他の国と比べて比較的容易にリタイヤメントビザを取得することができるのが魅力です。
このビザを取得されるのは、
・お仕事を退職された後のフィリピン移住や長期滞在を考えてるシニア世代
・若い世代の親子移住をされるご家族(35歳から取得可能)
・フィリピンでビジネスや仕事をされる方々
(リタイヤメントビザは就労が可能。ただし、労働局の外国人就労許可書(AEP)を取得する必要がある。)
と意外と幅広い方々が、フィリピンのリタイヤメントビザを取得されています。
※フィリピンリタイアメントビザについての内容の詳細はこちらを合わせてお読みください。
【フィリピンリタイアメントビザとは?】35歳から取得可能!フィリピン・セブ島で永住ビザを取得する!
ちなみに、フィリピンのリタイヤメントビザの正式名称はSpecial Resident Retirees VISA(特別居住退職者ビザ):SRRVです。
そこで今回は、【フィリピン退職庁】の公認マーケッターでもある、セブ島でのビザ取得や移住関連のサポートをしている ”ハテナソリューソンズ( The Hatena Solutions Inc.:実務サポート業を行うセブポットのグループ会社)”のビザ担当、ゆみこさんに直撃インタビュー!
フィリピンのリタイヤメントビザの知りたかったあんな事やこんな事を伺ってみました♪
目次
■取得するメリット |
そもそも
リタイヤメントビザを取得するメリットって?
セブポット:ゆみこさん、本日はよろしくお願いします!
ゆみこさん:よろしくお願いします☺
セブポット: セブ島ではリタイヤメントビザを取得する人がとても多いと聞いてますが、そのメリットを教えて下さい!
ゆみこさん: メリットは多数ありますが、ざっと挙げると・・・
◎ 永住権が取得できる ◎ 他国と比べて預託金額が低く、取得しやすい ◎ ひとつの預託金枠で最大3人(同伴家族として配偶者と21歳未満の ◎ リタイアメントビザなのに、 ◎ 預託金をコンドミニアム購入などに転用可能(ビザのカテゴリーによる) ◎ ACR I-card取得および出国税の免除 ◎ 旅行税の免除(滞在期間が1年未満の場合) ◎ 入国管理局のECC(出国許可証)の免除 ◎ US$7,000までの身の回りの品々の無税輸入が可能 ◎ キャンセルした場合は預託金が返金される
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このような点がメリットと言えますね。
セブポット: こんなに沢山、メリットがあるんですね!皆さんが取得するのも納得です。
リタイヤメントを取得したけど
キャンセルはできるのでしょうか?
「永住権を取得できる」ということですが、もし急に日本に帰国(転出)しなければいけなくなってビザが不必要になった場合はどうなるのでしょうか?
ゆみこさん: ビザを取得後、さまざまな理由でフィリピンに滞在する予定が無くなった方はたくさんいらっしゃいます。
その場合は、キャンセル手続きをする事でビザを破棄することができ、預託金もきちんと返金されます。
セブポット: それなら、急な変更があっても安心ですね!
リタイヤメントビザで
親子移住もできる
預託金と言えば、フィリピンは他国と比べて預託金額が低いとありましたが、大体いくらくらいなのでしょうか?
ゆみこさん: 預託金額は年齢やカテゴリーによって異なるのですが、1万US$~5万US$ですね。リタイアメントビザを申請する前に、PRA(フィリピン退職庁)指定の銀行口座に送金する必要があります。
セブポット: 1万US$~5万US$なら、確かに手が届きやすい金額ですね。
預託金をコンドミニアム購入などに転用できるというのも良いです。
ゆみこさん: そうですね。
投資転用できるコンドミニアムは既に完成している物件か、PRA(フィリピン退職庁)が提携している建設中の物件に限られる ので、その点だけご注意ください。
セブポット:「ひとつの預託金枠で最大3人まで取得可能」とありましたが、これは一体どういう…?
ゆみこさん: リタイヤメントビザでは、ご家族3名がひとつの預託金でビザを取得することが可能 なんです。
(4人目からは1人当たり1.5万US$が追加で必要になります。)
なお、ご家族に含まれるのは申請者の配偶者、または20歳以下の子どもです。
セブポット: それなら親子移住の方も安心ですね!
ゆみこさん: そうですね。親子移住が最近増えているのも、こういったビザのおかげかもしれません。
ちなみに、申請時に20歳以下だった子どもが35歳になったら、自分で新たに申請する必要があります。
セブポット: 1万US$~5万US$と金額に幅があるのは何が違うんですか?
ゆみこさん: 年齢とプランによって違います。いくつか種類があるのですが、主に「クラシック」と「スマイル」に分かれていてクラシックは預託金をコンドミニアムなどの投資に転用が可能。スマイルは転用ができず、ビザ保有期間中は銀行にロックされます。
50歳以上の方は、どちらのプランとも2万ドルでOKなのですが、35歳から49歳までのかたは、クラシックなら5万ドル、スマイルなら2万ドルで取得できます。
また、年金受給者はどちらのプランも1万ドルで取得可能なので、とてもハードルが低いです。
そのほかに
魅力的なポイントは?
セブポット: 「旅行税の免除(滞在期間が1年未満の場合)」とありましたが、労働ビザのように入出国時に税金がかかったりはしないのでしょうか?
ゆみこさん: はい。滞在期間が1年未満の場合は旅行税や出国税が免除されるので、他の永住ビザや労働ビザとは違って、それらのお金はかかりません。
片道チケットのみで入国可能なので、往復チケット(フィリピン出国の捨てチケットなど)も必要ありません。
※空港使用料は支払う必要があります。
セブポット: それはいいですね!
労働ビザだと出国する度に2900ペソほど支払わないといけないから、出費がかさむなぁと感じていたんですよ。
「身の回りの品々の無税輸入が可能」という点についても詳しく教えて下さい!
ゆみこさん: 通常、物品を海外からフィリピンへ輸入する場合は、品目の種類などによって関税などの税金がかかりますが、リタイアメントビザを取得してから90日以内であれば、家財道具などの身の回りの品々をフィリピンに持ち込んでも税金が免除されるというものです。
セブポット: なるほど、それは是非利用したいメリットのひとつですね。
リタイヤメントビザ取得時の
気をつけること
では逆にリタイヤメントビザを持つことでのデメリットはありますか?
ゆみこさん: そうですね、デメリットというよりは気を付けて頂きたいことがいくつかあります。
◎ 申請期間中は出国できない ◎ 年会費US$360(3人まで含む)の支払い義務がある ◎ 定期的にリタイアメントビザのIDカードの更新が必要 ◎ 就労の際、ビザは問題ないがAEP(外国人労働許可証)の取得が必要
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セブポット: 申請期間中は出国できないんですね! 申請にはだいたいどれくらいの期間かかるのでしょうか?
ゆみこさん: 通常の申請だと、約2ヶ月前後です。エクスプレス申請だと追加費用はかかりますが、約3週間で取得できますよ。
ただ、フィリピンのお国柄上、不測の事態が発生した場合には予定よりも長くかかる可能性がある ので、時間には余裕を持ってフィリピンにいらっしゃることをお勧めします。
セブポット: 確かに、急に祝日が増えたりする国ですし、何が突然起こるかわからないですよね。(笑)
「定期的にリタイアメントビザのIDカードの更新が必要」とありましたが、これはどれくらいの頻度で更新するものなのですか?
ゆみこさん: リタイアメントビザのIDカードはビザ取得時に受け取ることができるのですが、有効期限があるので1年もしくは3年ごとに更新する必要があります。
セブポット: では、ここからはリタイヤメントビザの申請について掘り下げて質問させて頂きます!
リタイヤメントビザの申請について
セブポット: リタイヤメントビザは35歳から取得できるとありましたが、35歳になる前からあらかじめ申請しておくこともできるのでしょうか?
ゆみこさん: 申請できるのも35歳からです。
35歳になる前に全ての必要書類を準備しておき、35歳になる誕生日に申請する、というのが1番早く申請できる方法ですね。
セブポット: 他の国のリタイヤメントビザを持っていても申請できますか?
ゆみこさん:はい。他の国の所有ビザは関係ないので、問題ありません。
セブポット: 申請する際に用意するものはありますか?
ゆみこさん: パスポートはもちろんですが、犯罪経歴証明書、預託金の送金依頼書の控え、申請者の条件によって、戸籍謄本や年金証書なども必要です。
詳細はぜひThe Hatena Solutions Inc.(ハテナ)まで下記のお問い合わせからご連絡ください☺
リタイヤメントビザを
実際にどのような方が取得されてますか?
セブポット: これまで、ハテナでサポートし実際にリタイヤメントビザを取得された方々について教えてください。
ゆみこさん: 2009年よりリタイヤメントビザ取得のサポートを提供させていただいてますが、最初の頃は退職された方が、第2の人生をセブで過ごしたいという方がほとんどでした。
しかし2011年に起きた東北地方太平洋沖地震による原子力事故をきっかけに、特に小さなお子さまを持つご家族やお母さんと子どもが日本の放射能から避難する目的で多くの方がセブ移住をしてきました。
現在は、退職された方はもちろん、セブでビジネスをする方、若い世代の夫婦や親子で移住されるご家族が増えてきています。
セブポット: 子供に英語を習得させるために、セブへ移住されるような親子やご家族もいらっしゃいますか?
ゆみこさん: はい、たくさんいらっしゃいますよ。
2~3歳のお子さんを連れてセブにいらっしゃり、お子さんが小学校に上がる前までを目安としてセブに滞在される方や、中にはセブが気に入られて、小学校まで進まれる方もいらっしゃいます。
小さなお子さんを連れたご家族にとっては、観光ビザをたびたび延長する手間と時間を省けるリタイヤメントビザは、オススメです。
比べてわかる
ビザの特徴
■リタイヤメントビザ VS 観光ビザ
セブポット: 色々とリタイヤメントビザについて教えて頂いた上でこういう事を聞くのもなんですが・・・ 結局、観光ビザと比べるとどちらの方がいいんでしょうか?
ゆみこさん: どちらがいいかは、滞在期間や滞在されるご家族の人数によって異なりますね。
観光ビザは1年間の延長費用が約25,000ペソ、もし就学時のお子様がいらっしゃる場合はSSP(特別就学許可)が1年間で約10,000ペソ(学校により異なります)かかります。
ご家族が多ければ、その人数分だけ、これらの費用がかかるので、結構な金額になってきます。
もし就学時のお子様を持つ3人家族であれば、1年間で約90,000ペソです。
リタイアメントビザは、預託金はキャンセル後に返金されますので、取得時にかかる諸費用だけを考えると3名で約100,000ペソです。
ビザの取得後も年会費は360ドル(約18,000ペソ)かかりますが、SSPは免除されますし、1年間の費用は観光ビザよりもだいぶ安いです。
まとめると、お1人なら4~5年以上、ご家族なら2~3年以上、フィリピンに滞在されるなら、リタイアメントビザの方がグッと安くなるのでおすすめです。
観光ビザの延長の度にイミグレーションに行く手間と時間がかからないというのも、お忙しい方や手続きが面倒な方には大きなメリットですね。
■リタイヤメントビザ VS 労働ビザ
セブポット: 長期滞在ならやはり観光ビザよりリタイヤメントビザに軍配が上がるとのことですが、では労働ビザと比べるとどうでしょうか?
ゆみこさん: 労働ビザは会社が申請するものですので、会社にとってどちらの方が都合が良いか、ということになりますね。
特に小さな会社で労働ビザを取得する外国人が増えてくると、その会社に対する労働ビザの発給がだんだん厳しくなってきます。
(基本的には外国人よりもフィリピン人の雇用を増やしたい、というのがフィリピンの政府機関の考えである為。
※ 何人位まで労働ビザが発給されるかは会社の規模や業種によっても異なります。)
そんな時は、経営者や長く勤務する社員などはリタイアメントビザを取得するようにし、その分、他の外国人の労働ビザの枠を広げるのがおすすめです。
労働ビザは更新の度にさまざまな書類を準備し、手続きには時間と費用もかかりますので、それが省けるとなると会社の負担も軽くなります。
ただ、預託金2万US$を準備する必要がありますので、これからビジネスをされる代表者や経営者の方が利用されるケースが多いです。
セブポット: なるほど、労働ビザに関してはそれぞれの会社に合った選択が必要という事ですね。
色々と教えて下さりありがとうございました!とっても勉強になりました☺
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リタイヤメントビザについてのお問合せ
35歳以上でセブ島に住みたい!と思っている人には魅力的なフィリピンのリタイヤメントビザ。
まだ35歳になっていない方も条件がクリアできるように準備が必要ですよね。
リタイヤメントビザの申請や取得は、急に必要書類やプロセスが変更になるなど、個人で進めるのは非常に難しいです。
ここは、日本人のビザ取得のプロに任せるのが安心。
ハテナソリューソンズでは、フィリピン退職庁(PRA)公認正規マーケッターとして、5年連続トップ10に選ばれるほど実績があります。
セブ島を良く知る日本人スタッフがあなたのリタイヤメントビザ取得を全てサポートします。