セブの民族「バジャウ族」と暮らす21歳!松田大夢さんに話を聞いてきた

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バジャウ族について知ってもらい、彼らに対する偏見や差別をなくしたい


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はじめまして。新メンバーのまきです。
身長147センチの東京都出身のはまっこです。
好きな食べ物はお米とお米とお米です。どうぞよろしくお願いします。

 

 

みなさん、セブ島南部にはバジャウ族と呼ばれる遊牧民族が暮らしているのを知っていますか?

SM SEASIDE付近のマンバリンという地域に住み、海の上に家を建て、海の幸を採り、生活をしているセブのマーメイドとも言われている民族です。

今回はそこで彼らと一緒に暮らす日本人、松田大夢さんに会いに行ってきました。

バジャウ族と暮らすまでの経緯や今の活動、そしてこれからのことなど色々お話を伺って来ました。

 


hiromu-web6松田大夢 Hiromu Matsuda
(21歳)

1995年生まれ。新潟県出身。
高校卒業3日前に中退。日本国内外を周った後、バジャウ族と出会う。

現在セブ島・マンバリンにてバジャウ族と一緒に生活。バジャウ族ツアー等を開催している。

先日公開された彼を紹介した動画は再生回数6万回以上を超え、Facebook上では700件以上シェアされ、今まさにセブで最も注目されている日本人の一人。

 

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バジャウ族 BADJAO

数百年前からフィリピン、マレーシア、インドネシア間の海域で生活している遊牧民族。

セブ島のバジャウ族はマンバリンという地域におり、密集した高床式の水上住宅で生活している。魚介類を狩り、海の上で生活している彼らは「人魚」とも呼ばれている。

しかし、セブ島の都市化により、海が汚され、彼らが生業としてきた漁業が成り立たなくなっている。その為、バジャウ族の中には物乞いをするものも多い。また、フィリピン人の中には彼らを差別する人も多く、その影響で仕事に就くのが難しい状況にある。

 


仲良くなったストリートチルドレンがバジャウ族だった


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バジャウ族を知ったきっかけは何ですか?

 

高校の卒業式の3日前に中退して、故郷を離れて国内外を周っていたんですね。セブでは、NPO法人セブンスピリットでお手伝いをしていました。

その時、コロンという町で物乞いをしている子ども達と仲良くなりました。
その子ども達がバジャウ族だったんです。彼らとの出会いがきっかけでバジャウ族の存在を知りました。
それからバジャウ族が住む地域を頻繁に訪れるようになり、そのままここで暮らすようになったんですよ。

最初は友人の家に住んでいましたが、村長に許可を貰い、今年の5月に友人と協力して今住んでいる家を建てました。

 

house木や竹を材料に作られた手作りのバンブーハウス ロフトもあり開放的な空間

 


バジャウ族ツアーで行くサンドビーチ!離島!結婚式!



ここで普段はどんなことをしているのですか?

 

ここでバジャウ族と生活しながら、不定期でバジャウ族ツアーを開催しています。
SNS(Facebook, Twitter等)で発信することにより、参加者を募っています。

ツアーでは、バジャウ族と一緒に離島に行き、魚介類を採り、採れたての食材を使って調理をしたり、ご飯を食べたり、サンドビーチを楽しんだり、結婚式に参加したり!?することもできます。

また、そのまましばらくここにいたいと思ったら、僕の自宅に泊まることもできますよ。

 

 

tour-web船に乗ってバジャウ族と一緒に離島へ

 

 

 

hiromu3-web銛1つで海の幸を捕える!採れたてのウニは絶品!

 

 

 

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採れたての魚をその場で捌き、昼ごはんの準備

 

 

 

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ビーチを眺めながらみんなでランチタイム 食後は歌ったり、ダンスをしたり

 

 

 

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干潮時にしか見られない美しいサンドビーチ
ここは彼らと行かないと辿りつくことは出来ないかも?

 

 

 

tour-web3大人数が集まる賑やかな結婚式 4日間続く時もあるとか

 

 

 

tour-web4今年の8~9月頃は多くの人々がバジャウ族ツアーに参加し、そのまましばらく滞在した人も

 

 

このツアーの目的の一つは安定した仕事のない彼らに雇用を与えること。
そのため、参加費は一回2500ペソですが、経費を差し引いた分をツアーのサポートをしてくれているバジャウ族の友人に給料として渡しています。

また、一緒に過ごすことでバジャウ族について知ってもらい、人種差別や偏見をなくすことにつながればと考えています。
特にフィリピン人は、同じ国民でありながらバジャウ族についての知識が少ないのも事実です。

もっとフィリピン人にこそ、彼らのことを知るために訪れてほしいと考えています。

 


バジャウ族ツアーの拡大と会社の立ち上げ 


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これからやりたいことや目標などはありますか?

 

バジャウ族ツアーで使用する大きい船を購入する計画を立てています。

現在使っている船は、元々狩猟用で使用していたもので、小さく波の影響を受けやすく、危険な時も時々あります。
現在使用してる船より大きく、安全な船でツアーを開催し、より多くの人にこの地を訪れていただきたいと思っています。

その資金調達の為、バジャウ族を支援することを目的としたヒロム基金の会を2015年11月に設立。

また、今年8月には一時帰国し、経営者の人々に向けて支援協力をお願いしました。年末までにはクラウドファンディングも開始する予定です。

さらに、船の購入に併せてバジャウ族と一緒に会社を立ち上げたいです。
その船で社員旅行として彼らと一緒に日本に行くことが今の目標です。

また、自分がいなくても彼らだけで経営できるところまでいけたらいいですね。

 

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気軽にあそびに来て下さい!


 

この記事を読んでいる方に伝えたいことはありますか?

 

もっと気軽にふらっと遊びに来てほしいですね。3匹のペットと一緒に待ってます!

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ペットの犬とヤギとニワトリと一緒に。
インタビュー中も家にはバジャウ族の友人や近所の子どもが訪れ、終始賑やかでした

 

 

バジャウ族の人々に会ってみたい、彼らの暮らしを見てみたい、ツアーに参加してみたい!

という方はぜひ大夢さんのもとを訪れてみて下さい。

海の楽しみ方を一番知ってる彼らと過ごしながら大自然を堪能しましょう!

 

大夢さんとバジャウ族に会いたくなった方はこちら▼

松田大夢 HIROMU MATSUDA

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